バニラエアの格安航空券は大手航空会社の半額程度って本当?!

出典:Cheng-en Cheng

格安航空券で人気のバニラエアは、2011年7月にエアアジア・ジャパンとして設立ののち、一時的な休止を挟んで2013年にANAのグループに入り名称を「バニラエア」と変更したLCCの一つです。おもな拠点は成田空港で、国内の3路線とアジアの各地域に向けた便があります。いちばんの特徴はなんといっても運賃の安さで、そのために人件費の節約や機内サービスの簡略化、飛行機までのバス移動などさまざまな工夫がなされています。それゆえ、大手の航空会社しか利用したことがないという方には、慣れるまで戸惑うこともあるかもしれません。

格安航空券を求める層がターゲット

バニラエアのターゲットは、若年層、ファミリー層、年配層と幅広いですが、要するに格安航空券を利用して旅行を楽しみたいと考える層です。ANAやJALと比べると運賃は半額程度ですから、飛行機の移動にラグジュアリーさを求めるより、とにかく安さを重視するという方向けに設立されたと言えるでしょう。それは社名にも表れており、身近にあって世界中の誰にも愛されているアイスクリームのバニラのような存在を目指すという意気込みから「バニラエア」と名付けられました。社長によると、多くの人が抱く「安かろう悪かろう」というLCCに対するイメージを変えたいとのことです。前身のエアアジア・ジャパンでは、予約方法がわかりにくかったり、遅れや欠航が多発したりといった不便がありましたが、ANAからの出資を受けてサービス面の向上が実現しています。

料金体系と予約方法

利用目的によって、3種類の料金体系があります。家族やグループでの旅行に適したコミコミバニラ、荷物の少ない日帰り旅行者向けのシンプルバニラ、期間限定プランのわくわくバニラの3種類があります。成田空港から国内の人気旅行地への運賃は、シーズンや時間帯により変動しますが、安い場合、新千歳空港行きが4390円、那覇空港行きが5990円、奄美空港行きが5890円となっています。

バニラエアの荷物の預かり料は、重量20kg以内が2000円です。20kg以上は5kgにつき1000円加算されます。ただし、コミコミバニラなら20kg以内が無料です。座席指定の料金はスタンダードシートが500円から(コミコミバニラは無料)、リラックスシートが1000円からとなっています。リラックスシートは足元のスペースに余裕があり、非常口の近くにあります。

バニラエアの格安航空券の予約は、予約センター、空港カウンター、バニラエアの公式サイトのいずれかで行えます。ただし、予約センターでは300円、空港カウンターでは1000円の手数料がかかります。公式サイトからの予約なら無料ですので、格安航空券のメリットを生かすなら公式サイトを利用しましょう。やり方は、公式サイトにアクセスし、出発地、到着地、日数、人数を指定します。上記した「コミコミバニラ」「シンプルバニラ」「わくわくバニラ」の3種類で料金が表示されるので、希望する便を選びます。搭乗便の変更やキャンセルを行うときにプランによって費用が異なるので、事前によく確認しておくことが大切です。予約が完了できたら事前に決済を行います。あとは当日に空港カウンターの自動チェックイン機で通知メールのQRコードを読み取らせ、チケットと引き換えればOKです。

さいごに

2013年に誕生したLCCのバニラエアは、成田国際空港を拠点に国内線3路線の運行があります。JALやANAの半額程度の格安航空券が人気で、札幌、沖縄、奄美大島まで片道4000~6000円で移動できます。チェックインは混雑することもあるので、早めに空港に到着しましょう。

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