意外と知らない!燃油サーチャージって何?ツアー料金との関係は?
海外航空券を購入する際に「燃油サーチャージ」って最近よく聞きますが、昔はこんな料金なかったですよね。これは、簡単に言うと航空機がフライトするために必要となる燃料代を旅客から徴収してるんです。燃油サーチャージについて少し詳しく書いていきたいと思います。
燃油サーチャージの徴収目的
今、海外航空券を購入すると、空港使用料や出入国税とともに、燃油サーチャージを支払いますよね。当たり前のように支払っている料金なのですが、これっていつから何の目的で支払うようになったのでしょう。
飛行機が飛ぶ際の燃料となる原油の価格が急騰したことによって、航空会社が燃料費をまかないきれなくなり、2005年から一部を搭乗客から徴収するようになったのが「燃油サーチャージ」の始まりです。燃料費が上がればあがるほどサーチャージも上がるし、下がれば比例して下がるんです。一定の金額を下回れば0円となります。燃油サーチャージの値段は、原油価格の相場をもとにして算出されていて、2ヶ月ごとに改定をする航空会社が多いです。当然ながら、移動距離が長いほど、燃料が多く必要になるので高額になります。
ガソリンの値段で値上がりや値下がりが予想できる
燃油サーチャージは、2ヶ月ごとに改定されることが多いのですが、近い将来の燃油サーチャージが上がるのか下がるのかをざっくり予想することが可能です。
普段車に乗るのなら、ガソリン代金って気にしますよね。最近ガソリンが高いなぁと思ったら、その2ヵ月後くらいには燃油サーチャージの料金は上がります。逆に、ガソリンが安くなったと感じたら料金が下がります。航空会社の設定する燃油サーチャージの料金は、2ヶ月ごと(航空会社によっては3ヶ月ごとのものもあります)に金額が決められているので、ガソリン代が急に上がったり下がったりしたからといって燃油サーチャージはその都度リアルタイムで変動するものではありません。ガソリン代を目安に2~3ヵ月後の燃油を予想できるわけです。
燃油サーチャージ込みのツアーとそうでないツアーはどっちが良いの?
旅行代理店によっては、ツアー代金に燃油サーチャージを含んでいるものがあります。そのツアーが「燃油サーチャージ込み」かどうかは申し込み時に必ず確認したほうがよいですよ。こういったツアーのメリットは、ズバリ、支払う金額が変動しないことです。ツアー代金に組み込まれているわけですから、燃料費が上がっても後日追加徴収されることはありません。ただし、下がった場合でも返金はありません。
さいごに
燃油サーチャージが組み込まれていないツアーの場合は、ツアー代金とは別に燃油サーチャージを徴収されます。この場合、燃料代があがればその分追加徴収されますが、下がった場合は返金されるんです。
「込み」のツアーは決まった金額のものを買ってしまうというイメージ、「込みでない」ツアーは燃油部分が変動するイメージです。どちらが良いとは一概に言えないのですが、「込み」のほうが心配はないですよね。