格安航空会社でソウルに行ける?LCC韓国線価格は今後どうなる?
バニラエアはANA系の格安航空会社です。バニラエアは成田空港とソウルを結んで就航していましたが、2015年にこの路線を運休しました。需要がどうと言うより、供給が過剰になったためと見られています。バニラエアは、他の国際線については、大きな変更はしていませんので、企業としての体力の問題でもないようです。
格安航空会社の供給過剰
成田とソウルを結ぶ路線を全廃したのは、韓国系の格安航空会社が、かなりの運航本数で就航していて、供給が過剰になったからでしょう。格安航空会社の利用者は、格安航空券の値段にシビアです。供給過剰になって、価格破壊が進むのは当然と言えるでしょう。
片道2千円を切るようでは、とても採算が合わないでしょうから、撤退はやむを得なかったのかもしれません。その後、東京とソウルを結ぶ路線には、ピーチアビエーションとANAといくつもの海外の航空会社が就航しています。価格は、以前よりは高くなっているようです。
航空会社で価格差が大きい
ピーチアビエーションとANAは、羽田からソウルに便を飛ばしています。ピーチとANAの航空運賃は、同じ日でも9倍ほど違ったりします。ピーチは深夜に出発する便で、ANAは夕方や夜が出発時刻となったりしていますから、同じ日でもそこそこ違いはするのでしょうが、それにしても9倍というのは大きな差です。
羽田からとは言え、夜中の2時頃出発し、朝方4時にソウルに着くというのは、結構たいへんなスケジュールではあります。しかし、航空運賃が8万円も節約できるため、そうしたスケジュールでも需要はあるようです。
格安航空券のメリットを知ったら、従来の高額な航空運賃では、なかなか利用しづらくなるものです。それでもANAが高額な航空運賃で就航しているということは、やはり格安航空会社より日本の航空会社を使いたい、無理のない時間帯に移動したい、という需要もそこそこあるのでしょう。
さいごに
ソウル便は減りましたが、日本の航空会社が韓国への便を少なくし始めたわけではありません。ソウルへの便はごくわずかになったものの、金浦空港へはかなり就航しています。羽田空港を使いますので、値段よりも利便性から選ばれることも多そうです。
相当遠くの国へ渡航するのであれば、成田空港を利用するのはやむを得ないことでしょうが、すぐ隣の国で、地域によってはフェリーでも短時間で行ける国ですから、羽田空港から簡単に向かえるものならそれに越したことはないでしょう。一時期の片道2千円を切るような状態はもう無理かもしれませんが、低料金は続いています。