中国国際貨運航空の特徴と大合併への動きについて調べてみました
中国国際貨運航空は、日本でいう原宿のような街ナンルオグーシャンがある北京市を本拠地としてさまざまな航空機を就航している、専用の航空会社になります。
中国国内における貨物輸送について
中国という広い国土において貨物輸送は、航空機を用いた輸送に適しています。
例えば、内陸部で生産した工業製品を海に面した大都市に輸送し、そこから海上輸送によって製品を輸出するという形態が一般的になってきています。
また、中国の内陸部では精密機械の製造が盛んとなっています。このような特性のある内陸部からの輸送形態では、安全に、大量に、かつ正確に輸送することが求められます。
しかし、中国の内陸部の工業都市と海に面する都市とを結ぶ地域の陸上輸送においては、道路の整備も遅れており、時間を要します。
さらに、精密機械のおいては、衝撃によるダメージを避けなければなりませんが、道路の整備不良はそのようなダメージを与える可能性があります。
そこで、内陸部の空港と大都市とを結ぶ、あるいは直接内陸部の地域から海外へ輸出する手段として航空機を利用する機会が増えてきているといった背景があります。
中国国際貨物航空のハブネットワーク
このような特徴を生かした航空貨物が盛んになってきていますが、中国国際貨物航空は2003年に誕生しました。北京、上海(浦東)、広州の3空港を拠点とするネットワークで航空輸送をしております。さらに、この3空港から海外への輸出をするために地方の拠点とのネットワークも形成しています。
このようなネットワークは自転車の車輪のスポークのように中心から広がっていることを見たてて、ハブ&スポークモデルネットワーク(一般的にはハブネットワーク)という路線ネットワークを形成しています。
航空会社の大合併への動きについて
中国において、2015年に大きなニュースがありました。
それは、中国の3大航空貨物輸送会社が合併です。
これは中国国内だけでなく世界中が注目した出来事でした。
2012年ごろから純利益が減少していることが影響しているのではないかと思われます。
アジアにおける最大規模の会社を創設するのに向けて準備を始めた、という報道がありました。
さいごに
2011年に香港国泰航空公司との貨物輸送をめぐる合弁プロジェクトを完了し、ボーイング社の貨物機を積極的に導入しています。