ヨーロッパLCCでも代表的なライアンエア!どんな航空会社なの?

出典:A_CUVE

ヨーロッパのLCCを語る上で外せないのが「2強」と言われているライアンエア(RYANAIR)とイージージェット(easyJet)です。
では実際どのような違いがあるのか。今回はLCCのライアンエアの特徴を紹介したいと思います。

売上・乗客数№1!ライアンエアについて

売上高、乗客数、そのどちらもヨーロッパでNo.1を誇るLCCです。
燃料費の高騰時に値上げを行うLCCも多い中でさえ、低価格にこだわり値上げをしないなど、「安さ」を売りにした経営スタイルを貫き、自らをULCC(ウルトラローコストキャリア)と呼ぶほどに徹底しています。
そのため運賃の安さにおいて、ヨーロッパでライアンエアを凌ぐ低価格で提供しているLCCはひとつもありません。
ライバルであるイージージェットの3分の2ほどの価格になることも珍しくなく、ルフトハンザやエールフランスなどレガシーキャリアと比較すると5分の1以下となることもあるなどとにかく激安です。
では、安い分だけいろいろと不便な点も多いのではないかと思うでしょうが、もちろんそのような点は多々あります。
まず基本の運賃に対して追加費用が相当割高に設定されています。そもそもライアンエアでは「運賃を安くするかわりとして、追加費用を高くする」という明確な基準があるのです。
荷物の重量制限などが顕著で、持込手荷物は重さ10kg以内でサイズ55cm x 40cm x 20cm以内のもの1点とサブで35cm×20cm×20cm以内のもの1点までが無料で持ち込めるのですが、超過すると高い超過料金を取られます。超過の度合いによってはレガシーキャリアのエールフランスなどを利用したほうが安くなることすらありえます。

利用する時の注意点について

そしてライアンエアでは主要な都市から離れた空港を使うことがほとんどで、余分な移動時間とそこに行くための交通費が発生します。
また地上職員も限界に近い人数でまわしているため、空港の荷物預け入れカウンターが非常に混雑します。ただ預け入れるだけで1時間待ちが当たり前にあります。
座席は以前は早い者勝ちでしたが、2014年以降は決められた席となっています。事前に料金を支払えば席をきめることが可能ですが、支払わない場合は完全にランダムで、決定後の変更もできないため注意が必要です。
空港へのチェックインはオンラインチェックインとボーディングパスの事前印刷が必要となります。どちらかがない状態で空港に行ってしまうと45ユーロもする高額な手数料を払わされるため注意が必要です。
またビザチェックというライアンエア独自の確認作業があり、EU市民以外は必ずこのチェックを受けなければ搭乗することができないため注意が必要です。
LCCにおいて安全面は気になるところですが、やはり過度のコストカットを行ったことが原因と見られる小さな事故はときおり発生しているのが事実です。
ただ創業してから一度も人命に関わるような大事故は起きていません。

さいごに

このように何より基本運賃の安さが売りのLCCといえるライアンエアですが、現在では通常のStandard Fareという運賃に加えて、これまでに説明した手数料などが一部不要になるBusiness Plusというプランがあります。
Business Plusでは座席指定が無料でフライトの変更が可能、空港でも無料など様々なオプションが付いていますが、このプランだと場合によってはレガシーキャリアと変わらない運賃になったりしてしまうことも少なくないためきちんと検討して選ぶことが必要です。

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