ブリティッシュ・エアウェイズの航空券を手にしてロンドン美術館巡り

出典:satoshi masuda

「ロンドンに飽きたとき、それは人生に飽きたときだ」という言葉があるぐらい、ロンドンには魅力的な美術館がたくさんあります。
先日、ブリティッシュ・エアウェイズの直行便航空券で、ロンドンの美術館めぐりをしてきました。

ここではロンドン初心者さんにおすすめのコースとして、入場無料のメジャーな国立美術館を回るコースをご紹介します。

西洋の伝統を堪能する大定番のナショナル・ギャラリー

ブリティッシュ・エアウェイズの航空券でロンドンについたら、まずはロンドンの真ん中に位置するナショナル・ギャラリーから美術館めぐりをはじめましょう。
ナショナルギャラリーには、13世紀~18世紀の西洋美術作品が所蔵されています。必見の絵画はヤン・ファン・エイクが描いた像。

15世紀のホーランド絵画のコーナーの奥に配置されています。道中、同時代の平面的な中世の宗教画が多い中、この絵画が異彩を放っていることにお気づきになると思います。人物の奥深い陰影、鏡の中の反射された室内までを描いた緻密な書込み、余りのリアリティに圧倒されることでしょう。


ナショナル・ギャラリーは思っているより広いので、滞在時間は2~3時間ほど見ておくとよいです。併設のナショナル・ポートレート・ギャラリーは時間があれば覗きましょう。

日本人に馴染みのある有名人から、余り知らないイギリスの著名人まで様々な肖像画が飾られており、イギリス文化の勉強になります。

ヴィクトリア朝時代の退廃的な雰囲気を味わうテート・ブリテン

16世紀~現在までのイギリス絵画が所蔵されている美術館です。テート・ブリテンのおすすめは何と言ってもヴィクトリア朝時代の絵画です。
ミレーの幻想的な「オフィーリア」やロセッティの力強い「プロセルピナ」など、ラファエル前派を代表する作品が多数収蔵されています。


ここで注目していただきたいのは、マティノーによる「実家にいられる最後の日」という作品です。
日本では余り有名な作品ではありませんが、緻密な書込みで「ヴィクトリア朝」という時代を巧妙に表しています。

父親がギャンブルにのめり込んだせいで、代々受け継いできた実家を借金のカタに売却してしまう。

産業革命による急激な時代の変化によって、伝統を捨て、退廃的な生活に溺れる家族の様子が滑稽に描かれています。

テート・ブリテンはそこまで広くありませんので、滞在時間は2時間ほどを目安にしてください。

さいごに

前衛的な企画展もあすすめヴィクトリア&アルバート博物館をさいごにご紹介しましょう。
工芸品・ファッション・デザインなど様々な現代美術を扱う美術館です。バロックの巨匠ベルニーニの彫刻や、美しいドレス・レースの常設展に圧倒されます。
最新のファッションや建築などをテーマにした企画展もおすすめです。

テーマにエッジの効いたものが多く、デヴィッド・ボウイ展やグラストンベリー展など、音楽や映像が融合した先進的な展示を楽しむことができます。
ショップもおしゃれなので、おみやげ選びにおすすめです。ロンドンの中でも広い美術館なので、滞在に3~4時間は欲しいところです。

余り混んでいない朝一番に来て、お気に入り具合で滞在時間を調整するといいと思います。

時間があれば隣の自然史博物館をはしごしても楽しめます。
場所は地下鉄のサウス・ケンジントン駅から地下道で直結していますので、迷う心配はありません。

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